福島県石川郡に含まれる玉川村、南須釜地区伝統の「南須釜念仏踊り(みなみすがまねんぶつおどり)」は県の重要無形民俗文化財、文化庁の民俗文化財、福島遺産百景に認定されています。
この記事では、「南須釜念仏踊り(みなみすがまねんぶつおどり)」について詳しく解説していきます!
南須釜念仏踊り(みなみすがまねんぶつおどり)とは?
「南須釜念仏踊り(みなみすがまねんぶつおどり)」は、亡くなった親族の御霊を供養するために奉納される念仏踊りです。玉川村南須釜地区東福寺境内で行われます。
南須釜念仏踊りはいつ開催されているのか?
「南須釜念仏踊り(みなみすがまねんぶつおどり)」は、春と夏の年2回行われます。
<春:大寺薬師祭の4月3日、午前中>
<夏:お盆の8月14日、午前中>
南須釜念仏踊りはどんな踊り?
「南須釜念仏踊り(みなみすがまねんぶつおどり)」は、6歳から15歳の少女で踊り子が構成されています。現在では、6歳から12歳まで(小学生の間)の子どもたちが踊り子として踊っています。
着物に花笠をかぶり、両手に扇子や綾竹を持ってくどき歌につれて「立ち踊り」「座り踊り」を踊ります。
南須釜念仏踊りで使用される曲目は12曲。歌踊りの終わりに「日向成仏 南無阿弥陀仏」と噺します。
「小夜の中山(さよのなかやま)
「ねずみ」
「小鍛冶」
「どだら」
「さんちょい」
「おみよ」
「まつ川」
「さいほい」
「下妻」
衣装は、もとは元禄の小袖だったのが春は振袖。
夏は浴衣で裾からげに膝までたくしあげて、その下に鮮やかな赤い蹴出しと脚絆をのぞかせます。
たすきがけをして手甲、白足袋と草履をはき、花や切り紙で彩られた綺麗な妻折笠をかぶり
手には白扇子と綾竹をもち、踊りにあわせて使い分けます。
南須釜念仏踊りの歴史
このお祭りの由来は、江戸初期の慶安年間(1648~1651)に16歳以下の男女が新盆の家々をまわり、仏を供養するために踊ったのが始まりとされています。
明治の後半から昭和初期にかけて一時途絶えてしまったのですが、昭和27年(1952年)に大野ケサさん(故人)の記憶を元に再現されました。
それから、現在まで踊り継がれ今ではふるさとの財産として保存するため、南須釜念仏踊保存会によって踊りの指導や管理運営が行われています。
南須釜念仏踊りを見に行くには
<春:大寺薬師祭の4月3日、午前中>
<夏:お盆の8月14日、午前中>
場所は東福寺になります。
- 住所:〒963-6302 福島県石川郡玉川村南須釜久保宿70
- 電話番号:0247-57-2180
- 駐車場:あり
【まとめ】民俗文化財の玉川村南須釜念仏踊りの由来や内容、参加方法を徹底解説
ということで、福島県石川郡玉川村東福寺境内で春と夏に行われる「南須釜念仏踊り(みなみすがまねんぶつおどり)」について、改めて調べてみました。
由来は慶長中間に遡るということで、江戸幕府3代目将軍徳川家光の時代から続く歴史ある貴重な念仏踊りということがわかりました。文化的価値を再認識し、地元の魅力をより深く知ることができました。
実際に観に行った際にはその様子も記事にして行きたいと思います!最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を書くにあたって参考にさせていただいた文献やHPは以下のとおりです。
玉川村観光物産協会(http://tamakawa-kanko.jp/watch/01.html)
文献:玉川村公民館(1990年)『玉川の文化財』高橋孔版社
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