玉川村の名産さるなしの木の樹皮はがしを取材しました【地域おこし協力隊活動日記】

地域おこし協力隊

【地域おこし協力隊活動日記】シリーズでは、地域おこし協力隊の活動に密着取材した様子を紹介していきます。

第1回は、玉川村地域おこし協力隊特産品栽培・PR支援隊員の若月正孝さんの活動を取材してきました。

玉川村地域おこし協力隊 若月正孝さん

若月さんは令和5年7月に玉川村の地域おこし協力隊に着任しました。

ミッションは「特産品栽培・PR支援」で、玉川村の名産であるさるなしブルーベリーの農業支援、PRサポート、SNS等での発信を行っています。

さるなしの樹皮はがし作業

若月さんは年間を通して、村内のさるなしやブルーベリーを栽培する農家さんのもとで、農業支援をしています。

今回はさるなしの「樹皮はがし」を行うということで、見学させていただきました。

樹皮はがしは、越冬のため樹皮の間に棲みついた害虫をはがす、害虫対策です。

樹皮をそのままにしておくと、害虫の棲家になり、木から養分を吸ったり、排泄物を残したりします。そして、その排泄物にさらに別の害虫や病気を引き寄せてしまうそうです。

樹皮はがし前のさるなしの木

樹皮はがし前のさるなしの木は、樹皮が老化して幾層にも重なっていました。

まずは、手ではがせる樹皮を大まかに取っていきます。

両手で雑巾を絞るように枝を握ると、一番外側の樹皮が簡単にはがれます。

続いて、刃のないナイフ(オイスターナイフ)のようなものを使って、手では剝がせなかった樹皮をキズをつけないように慎重に取っていきます。

若月さんの私物

若月さんがこの作業を効率化するために、たどり着いたのがこのオイスターナイフ。

樹皮はがし専用の道具もあるみたいなのですが、100均で買えるオイスターナイフがコスパも良く丁度良いのだとか!

もくもくと樹皮をはがす作業は、自然の音を聞く余裕もあり、楽しむことができました。

ただ、1本の木の樹皮をはがしきるには、なかなか時間がかかります。

さらに、さるなしの木は枝が低い位置で伸びるように張られているので、中腰や枝を見上げるような体勢でこの作業を長時間行うのは大変だなと思いました。

樹皮をはがしていると、蜘蛛の巣を見つけることができます。

樹皮はがし中にこの巣を発見したらそっとしておいたほうがいいとのこと!

その理由は、害虫を捕食する蜘蛛はさるなしの木にとって益虫になるからだそうです。

蜘蛛の棲家に気を付けて、樹皮はがしを進めること1時間。

私は、枝2本分の樹皮をはがし終え、若月さんを見てみると木の半分ほど樹皮をはがしていました。

早いだけでなく、余計な樹皮が残らないよう丁寧に作業をされていて職人だなぁと感動してしまいました。

そして、作業中こんなものが目に留まりました。

ネットに入った貝殻

ネットに入った貝殻です。

さるなし畑の至る所に吊り下げてありました。

実は、この貝殻にも、防虫効果があるそうです。

農家さん曰く、温かくなると枝にびっしり虫がついていたり、葉が芽吹いてくるとと葉を食べる虫がでてきたり、「さるなし栽培は害虫との闘い」とおっしゃっていました。

樹皮はがし後のさるなしの木

すべての樹皮をはがしを終えると、根元から枝先まで、若々しい木肌が露わになります。

私の頭の中にはなぜか「デトックス」という単語が浮かびました…笑

こうして、春先に古い樹皮をはがし秋の収穫に向けて準備していくそうです。

今後、1年を通してさるなしの栽培の様子を取材していければと思っています。

まとめ・玉川村の名産さるなしの樹皮はがしを行いました【地域おこし協力隊活動日記】

ということで、第1回【地域おこし協力隊活動日記】では、若月さんの活動を見学&体験してきました。

玉川村の特に四辻地区や山小屋地区の雰囲気が好きで、この環境で一人黙々と作業をするのが楽しいとおっしゃっていました。

また、さるなしの畑がある場所の周辺には、飲食店やコンビニなどがないため、「畑飯」と称して畑で自炊しているそうで、その様子をSNSにアップするのも日課だとか!

玉川村の土地に愛着を持ち、農業研修を行う若月さんの地域おこし協力隊としての活動が、とても充実されているように感じました。

また、取材に伺いたいと思います。

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