玉川村×玉川大学「観光モニターツアー」報告会が行われました@玉川村就業改善センター

お知らせ

令和6年2月1日(木)、玉川村就業改善センターにて「玉川大学と連携した観光モニターツアー報告会」が行われました。

「観光モニターツアー」はこれまで4回実施され、ツアーを通して学生が感じた観光における玉川村の魅力や改善点を、プレゼン形式で発表しました。

この記事では、その様子をレポートしていきます。

玉川大学とは

トータルな人間性を育む「全人教育」を基盤に、幅広い学問領域を学べる8学部17学科で多彩な教育・研究を実践している大学です。

東京都の町田市、神奈川県の横浜市、川崎市の3市にまたがる約61万㎡の広大なキャンパスが学び舎になっています。

今回、玉川村にモニターツアーで来てくださった学生の皆さんは「写真部」「生物自然研究部」「農学部」「リベラルアーツ学部」の皆さんです。

「観光モニターツアー」事業目的

令和5年のうち、計4回行われた「観光モニターツアー」は以下を目的として掲げていました。

玉川村の交流・関係人口の増加による地域活性化

体験コンテンツをメインに玉川村の魅力を伝える

参加学生テーマアクティビティ
6月写真部写真になる村里山ウォーキング
さるなし染め
星空観察
8月生物自然研究部自然カヌー
自然観察
昆虫採取
10月農学部さるなし摘み取り
もちつき
12月リベラルアーツ学部歴史民話会
そば打ち

学生による実施報告

今回の報告会では、各回の「観光モニターツアー」を振り返り、以下の項目でまとめ、発表しました。

  • 体験コンテンツの良かった点や改善点
  • 体験内容の情報発信について
  • 体験を踏まえての提案

ここからは発表内容を抜粋して掲載いたします。

写真部「写真になる村」

体験良かった点
サイクリング小回りが利き、写真を撮りたいときにすぐ撮れる
BBQ食材の種類が多く、食べ応えがある
里山ウォーク適度に管理されている森を歩けるのは都会っ子には楽しい
さるなし染め体験を持って帰ることができる
星空体験双眼鏡や望遠鏡の設備があり、観測に適している

まとめ

サイクリングやBBQの既存の観光資源に、玉川村名産のさるなしを使ったアクティビティが融合することで充実のプログラムを過ごすことができると感じた

生物自然研究部「自然」

体験内容感想・意見
BMX体験・アーバンスポーツたまかわ
・指導員がいたことで初心者でも乗車できた
・見た目よりも簡単に乗れたのがよかった
・派手な器具に興味を惹かれた
・リピーターを獲得するために、検定などを行い、実力の評価や証明書の発行を行えないか
サイクリング(空港トレイル)・スキルパークたまかわから乙字ヶ滝周辺まで
・電動アシスト付き自転車を使用
・電動アシストのおかげで爽快だった。特に夏の時期は良さそう
・コースが自然豊かで素晴らしいと思う。(休憩で止まり景色を眺めたい。止まる場所には自販機等があると良い。)
・貸出自転車で村内を回れば車なしでも観光できるのでは。(郡山駅から貸出所までバス等の送迎があれば可能)
カヌー体験・乙字ヶ滝周辺で体験
。航行範囲は数百m、川を遡る
・特別な準備がなく、気軽に楽しめるのが魅力的
・シャワーが欲しい、準備中の設備に期待
・発着時に水中を歩くことになるのが難点。発着しやすく整備できないか。
・川を遡るだけでなく、アクティビティを用意できないか。
BBQ体験、yodge宿泊・yodgeで体験
・持ち込みなしでBBQ体験
・メニューとして地域の野菜等が提供
・雰囲気が魅力的。元学校に泊まるのはわくわくした。
・持ち込みなしで様々な体験ができるのがよい。
・宿泊部屋に網戸がないので欲しい。
・庭から見える星が売りになる。(一時的に施設の照明を落とすなどできればより星が見やすい)
自然観察・乙字ヶ滝前、yodge、東野の清流で体験
・網、容器、ライトアップ、餌等を持ち込み
・昆虫採集、天体観測をメインに行った
・東京では見られない自然環境で、生物好きには魅力的(特に水辺の環境が優れていると感じた)
・光害が少なく良い。天の川を初めて見て感動した。
・これだけの観光があるのだから、観察・採取教室などを行えるのでは。
・yodgeでライトアップや望遠鏡を貸出すのはどうか。

まとめ

・「自然生物に触れる」というテーマに適した環境がある。ただし、自然生物に関する知識があるひとでないと十分に自然に触れられない。
➡採取道具や知識の点で観光客をサポートすることができれば現実的である。

・全体的に持ち込みなしで気軽に遊べる設備が多い。
➡村内の交通手段を個人の車以外に整備することで、より良くなるのではと思った。

農学部「食」

体験感想提案
サイクリングについて・自然の中でリラックスできた、電動アシストで楽だった
・事前準備や練習、説明が丁寧で安全だった
・ガイドさんの人柄が良く、楽しめた
・服装がわからなかった(気候に合わせて事前に知ることができるようにHPなどに提示して欲しい)
・サイクリング経験者にはコースが物足りなかった(レベル別のコースを開設して欲しい)
・サイクリングコースについて事前に知りたい(PRも兼ねて動画やコースマップを提示して欲しい)
・コース料金に道の駅での体験アクティビティやプレゼントが含まれてると良い
道の駅たまかわについて・販売される加工品の製造過程を見ることができて面白かった
・従業員の方々の明るい雰囲気が良かった
・場所がわかりにくい(サイクリングツアーや他のツアーと合わせて多くの人が行き交う様にできればよい)
・「さるなし推し」感がもっと伝わると良い(さるなしの商品を増やしたり、POP等を作成しPRできると良い)
・試食や飲食スペースなどを作り、ゆっくり特産品を味わうことができる施設になればよいと思う
ホップについて・ホップ栽培の背景等を知ることができて面白かった
・実物を見ることができて新鮮だった
・ビール製造の需要と供給を製造者の目線で見ることができた
・見学中、実際にビールを飲みたい(クラフトビーツアーやお酒のツアーを実施して欲しい。)
・ホップの説明(パンフレットを作成し、写真や半場の情報も掲載すると良い。試食もあればよい。)
・他社との差別化として「ホップの摘み取り体験」などを開催するとよい。
yodgeでのBBQについて・食材のラインナップがよく、とても美味しかった
・飲み物にクラフトビールがあり試飲することができてよかった
・BBQスペースの雰囲気が魅力的だった
・BBQコースにバラエティーがあると良い(お酒コース、食事コースなど)
・注文方法がアナログだった(タブレット式を導入できないか)
・オリジナルメニューがあるとさらに魅力的(さるなしを使ったデザートや石川はちみつ牛など)
さるなしについて・収穫が手でできるのでとても簡単だった
・採れたてを食べることができてよかった
・宿泊地であるyodgeからのアクセスがとてもよかった
・さるなしの木丈が低く、大人には収穫しづらかった(木丈を調整し、大人用子供用で分けることはできないか)
・yodgeにさるなしや収穫体験に関するパンフレットを置くのはどうか
・農法の確立に力を入れ、ふるさと納税の返礼品にできないか
・SNSを通して知名度UPができないか

リベラルアーツ学部「歴史」

体験良かった点改善点改善案情報発信の提案
サイクリングツアー・自然を感じることができる
・住民の方と挨拶や会話ができる
・運動不足解消
・教科書では知ることができない地域特有の歴史を学ぶことができる
・車よりも環境に優しい
・自転車のサイズが少ない
・交通ルールを徹底する必要がある
・慣れるまでしばらく不安
・GPSが反応しないエリアがあった
・夕方になると非常に寒い
・自転車のサイズを増やす
・迷わないようにルートごとの看板を設置する
・日没時間や気温を考えると冬ではなく春秋に行うべき
ヘルメットにカメラを装着し、サイクリングの様子を撮影し、YouTubeやTikTokなどのSNSで投稿
BBQ・景色が綺麗
・ドリンクの種類が豊富
・火のトラブルが少ない
・地元の食材を食べることができる
・スタッフの方々と会話を楽しめる
・半屋外で、星空を楽しむことができる
・持ち込み可能なので、道の駅で購入したものなどを楽しめる
・肉の量が多く、食べきれない
・長時間屋外だったので体が冷えた
・野菜の量が少ない
・甘いものがない
・自販機は屋外のみで夜は足元が不安だった
・時間を決めて屋内へ移動する
・確実に食べきれる量を提供する
・メニューにサラダやデザートを追加
・敷地内に売店や自販機を設置
・夜間の移動用で懐中電灯の用意
・「ホカンス」「ピクニック」の場所として提供
・敷地内でできる体験やyodgeでの1日の過ごし方の案内
・星空の発信
民話会・地域住民と直接会話をすることができる
・世代の違う方とお話ができる貴重な機会(自分が玉川村の一員になったような体験ができた)
・漫画で読むより、臨場感があった
・語り中に出てくる地名や場所がわからない
・方言でわからない部分があった
・語り手と聞き手の距離が遠い
・会場の雰囲気
・地図や方言一覧を手元で見ることができるようにする
・場所を会議室ではなく、物語の舞台となる場所や関連する場所にする
・床に座るなどして、語り手と聞き手の距離を近くする
・民話の舞台で衣装や小道具を用いながら臨場感を出す(撮影し動画投稿)
・お土産の包装紙などに民話を掲載する
・トイレットペーパーに物語を印刷(ふるさと納税の返礼品などにする)
そば打ち体験・自分で作ったものを食べることができる
・2人1組で行うことで、より仲を深めることができる
・お土産を自分で作ることができる
・説明が多く、初めての人でもわかりやすい
・時間がかかるため、ゆとりを持ったタイムスケジュールが必要
・1人で教えるのは大変そう
・粉で服が汚れる
・1テーブルに1人のインストラクターを配置
・貸出用に使い捨てエプロンの用意
・そばの作り方や出汁のレシピを共有
・玉川村でできる体験をまとめSNSや公式サイトで発信

まとめ

玉川村ならではのコンテンツと最新流行の情報発信を組み合わせて、若者に魅力的な情報発信&観光促進に役立てるべきである

【まとめ】玉川村×玉川大学「観光モニターツアー」報告会が行われました@玉川村就業改善センター

今回行われた報告会には、須釡泰一村長も出席し「若い視点のご意見や提案を村づくりの参考にして、取り入れていきたい」と学生の発表に耳を傾けていらっしゃいました。

各回、専門分野を持った学生がモニターツアーに参加したことで、様々な感想や意見が生まれ、大変おもしろい提案もありました。

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